藤元健太郎のフロントライン・ドット・ジェーピー

2011年6月21日火曜日

コミュニティデザイン研究所のセミナー「復興支援から見えてきたソーシャルマーケティングの可能性」が開催されました

震災でしばらく中止していたコミュニティデザイン研究所のセミナーが久しぶりに開催されました。テーマは色々悩みましたがやはり震災時に立ち上がったITによる支援サービスから今後のビジネスヒントを得てみたいという思いで以下のテーマで開催しました。

「復興支援から見えてきたソーシャルマーケティングの可能性」 ~日本のソーシャルマーケティングも新たなステージへ~

元電通さとなおさんは政府を動かして短期間で助けあいジャパンを立ち上げた経緯を,グーグルの川島さんにはグーグルのGoogle Crisi Response立ち上げの経緯をそれぞれ語ってもらいました。さとなおさんはやはり一流のクリエイターとしての巻き込み力と実現力が凄い。実現できるからこその提案力の力で,このあたりは佐藤可士和さんが一流のコンサルタントになっているところと共通するものがある。グーグルはあらためてその組織力の凄さに感嘆。誰が指揮するわけでもないのに,世界中とコンタクトしながら震災直後から開発が始まってしまうところが凄い。すぐにリアルタイムで衛星動かしてグーグルアースのデータを更新するあたりはジャックバウアーもびっくり。さとなおさんがグーグルのことを「会社のミッションが徹底されている素晴らしい組織」とコメントされたがまさにその通り。
震災という緊急事態だからこそ,すぐ動いて何かを実現するには日頃の準備が大事だということを再確認。普段出来ていないことは緊急時にもできない。最後にグーグル川島さんの今回の緊急対応から得られた5つの示唆が素晴らしいまとめ。

1)日々の備え Be Prepared
2)完璧でなくていい,迅速に(タイミングよく) Launch it and iterate fast
3)現場で議論,決断する Bottom up
4)ユーザーの立場に立つ Users come first
5)人を信じる Trust people

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